RADICA 株式会社ラジカルの月刊WEBマガジン

月刊ウチウミ 「肌で感じる、修理・カスタム難民の増加」

RADICAL WEBマガジン月刊ウチウミ「肌で感じる、修理・カスタム難民の増加」

オートバイ屋さんが減ってるのかなあ。
持って行くところがないという人が目に見えて増えてますよ。
昨日もひとり。人気の旧車を買ったという方から電話がきた。
「フレーム塗ったりエンジンOHしたりレストアして乗れるようにしたい。いくらぐらいですかね?」って。
どこまで何をするかによってかかるお金は随分変わってくる。
車両を持ってきてくれれば状態が分かるけど電話だったので、エンジンOHだのフレームだの頭の中でざっくり計算して答えたら「じゃあ今度持って行きます」と。
困ってる人が多いんだなあって感じました。
バイクを知らない人はヤフオクとかで買っちゃいますよね。気楽だし、お店に行くのも面倒臭いだろうし。
前、クルマ屋の友達に「小遣いにでもすれば?」ってカブをあげたらジモティに出したと。
すぐに売れて「四国から親父が軽トラで買いに来た!」……って地元じゃないけど(笑)そんな風にフリマアプリでバイクを手に入れる人もたくさんいるんですよね。
バイクに精通している人間であれば「そんなところにロクなものあるわけないじゃん」って思うでしょ?
逆に言えば中古車屋さんにはちゃんと整備されたバイクしか売っていない。
「そこまで仕上げられたものじゃなく、自分でいじるベースが欲しい」っていう人が、バイク屋さんじゃない場所でバイクを探す。
「買ってから考えよう」ってオモチャ感覚でね。
湯水のようにお金があれば別だけど、なんでもかんでもお店任せじゃなく、DIYでチャレンジして、出来なかったらプロに頼む。いわゆる欧米スタイル。
俺はいいと思う。勉強になるしね。
ただ、力を貸してくれるプロは全員が全員じゃない。
バイク屋さんはバイクの修理をなんでもやってくれるってみんな錯覚してるけど、今の世の中そうじゃないから、そこで初めて壁にぶち当たるんでしょうね。
でも私の場合、そういうお客さんを相手にするのはどっちかというと好きな仕事です。
取り付け方法はネットに出てるけど理論や本質の部分は書かれていない。
加工が必要な理由、工程、それにかかるお金……ちゃんと説明してあげると理解してもらえるし、そんなやりとりがオートバイの修理をやっていて一番面白いところでもある。
【2022 February】

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